新しい人生を踏み出したウェディングシューズだからこそ、大切にしたいですよね。前撮りや結婚式、披露宴、二次会と、履いているうちに傷んでしまったり、カビが生えてしまったりしたら、せっかくのウェディングシューズが台無しです。毎回のお手入れや、正しい方法で保管をすれば、長く綺麗に履いていただけます。思い出の詰まったウェディングシューズだからこそ、こまめにお手入れしましょう。
まずは裏張り
購入したら、すぐに履きたい気持ちもありますが、長く履いていただくためには、裏張りが必要です。裏張りとは、靴底にラバーなどの保護材を貼ることです。
特にウェディングシューズは、繊細な作りと美しさを重視しているため、普通の靴底よりも薄手で、すり減りやすいのです。
裏張りをすることで、靴底がめくれたり、すり減ったりするのを防止でき、シューズが長持ちします。
また、ラバーが地面からの衝撃を吸収してくれるので、足への負担を和らげてくれます。さらに、滑り止め効果もあるので、転倒防止にもなります。
着慣れないドレスやハイヒールを着用する花嫁様も、安心して履いていただけるようになります。
靴も補強してくれて、はき心地もアップするなんて、裏張りしなきゃ損ですよね。
修理屋さんなどの専門店で一足2,000円〜5,000円程度で貼ってくれます。また100円ショップなどでも裏張りキットは手に入るので、ご自身で貼ることも可能です。
裏張りをする時間も見積もって、ウェディングシューズは早めに購入しましょう。
基本のお手入れ方法
購入後、着用後は、埃や汚れを落とし、クリームや防水スプレーで補修しましょう。素材によってお手入れの方法が違います。間違った方法でお手入れしてしまうとシミになったり、変色したりしてしまいます。購入する際は、ウェディングシューズの素材を確認しておくといいですよ。
ブラッシング
まず、柔らかいブラシで埃を落としましょう。ヒールの縫い目など、細かいところも入念に。
ブラシを強く当ててしまうと傷んでしまうので、優しくなでるように埃を落としましょう。
クレンジング
靴用消しゴムや専用の洗剤を使って汚れを落とします。付いたばかりの汚れはだいたい落ちますが、溜まった汚れを落とすのは難しいので、着用した後はこまめに汚れがついていないか確認をしましょう。シューズの内側も柔らかい布で拭くのを忘れないように。
仕上げ
仕上げには防水スプレーを。防水スプレーは水分だけでなく、油分からもシューズを守り、汚れをつきにくくする効果もあります。履く前にも散布することをお勧めします。防水スプレーの効果は徐々に落ちてくるので、定期的にスプレーしておくことが大切です。
防水スプレーをシューズから20〜30cm程離して吹きかけ、乾燥してから布で乾拭きします。
あまり近くで吹きかけるとシミになることがあるので注意しましょう。
乾燥させる時間は、防水スプレーによって異なりますが、だいたい5〜10分ほど。長いものだと30分以上乾燥させなければならないものもあるそうなので、表示を確認してみてください。
また、防水スプレーは、素材によっては使用できないものや、変色してしまうものもあるので、ご使用前には防水スプレーの使用方法を確認し、シューズの目立たない部分で一度試してみてください。
保管方法
乾燥させてカビを防ぐ
お手入れ後、すぐに箱にしまわずに1日ほど乾燥させましょう。しっかり乾燥したら、購入した箱に入れて保管します。高温多湿の場所は、表面の劣化を促進させたりカビが発生したり、素材の色が移る場合があるので、他の靴と間隔をあけて保管してください。
また、定期的に箱から出して履くことも重要です。結婚記念日など、決まった日に履くことにするのがおすすめです。
型崩れしないために
型崩れを防止するために、シューズキーパーやペーパーなどをシューズの内側に入れましょう。新聞紙は色移りしてしまう可能性があるので色の付いていないものをお勧めします。
ヒールを傷めないように、ヒール部分を箱の底に向けてしまいます。
購入した際に乾燥剤やシューズキーパーがついてくる場合もあるので、捨てずに取っておくといいですよ。
レザーのシューズのお手入れ
レザーのウェディングシューズは、水に弱いので、クリームや乾いた布でお手入れします。
また、レザー製品は保湿も大切です。特に天然の皮の場合、保湿しないと皮が乾燥してひびが入ったり、ボロボロになったりしてしまいます。クレンジングの後にシューズクリームなどを塗って保湿しましょう。
保湿の仕方
シューズクリームを布につけて優しく塗り込んでいきます。シューズ全体に塗れたら、柔らかい乾いた布でやさしく余分なクリームを取り除きます。
サテンのシューズのお手入れ
サテンのウェディングシューズは、色落ちする可能性があるので水拭きは避けてください。また、汚れは消しゴムタイプのクリーナーをお使いください。靴を傷めないためにも、強くこすらないようにしましょう。
グリッターのシューズのお手入れ
グリッターのウェディングシューズは、表面上にグリッターファブリック加工をしています。そのため素材の特性上、摩擦によりグリッターがダメージを受ける場合があります。ブラッシングの際は、ラメが剥がれないように優しく埃や汚れを払いましょう。
また、一度剥がれてしまうと再度グリッターを施し修理することが不可能な為、とにかく丁寧に履くこと、保管することが長持ちさせるために重要です。
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レースのシューズのお手入れ
レースのウェディングシューズは、レース以外の部分の素材にも注意してお手入れしましょう。レザーを使用したレースパンプスは、レザー部分に注意をしながら、レース部分を優しく洗う必要があります。
レース部分の汚れは、おしゃれ着用の中性洗剤で洗うことをお勧めします。通常の洗濯洗剤は、アルカリ性のものが一般的で、洗浄力が強く、布にかかる負担が大きいです。レースのような複雑な編み目がある素材は縮んでしまうこともあります。
中性洗剤なら、洗浄力は劣りますが、生地にかかる負担が少ないのでおすすめです。
クレンジング方法
ぬるま湯に数的の中性洗剤を溶かして洗浄液を作り、柔らかい布につけて汚れ部分を優しくこすります。水で洗剤を落とし、乾いた布で水分を拭き取ります。最後に、直射日光が当たらない場所で陰干します。
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「いい靴はいい場所へ連れて行ってくれる」という言い伝えがあります。結婚式の思い出の詰まったいい靴を長持ちさせるために、こまめにお手入れして長く履けるように大切にしましょう。